2019年第95回大会の4区で素晴らしい区間新記録が生まれました。
現行の4区は2017年第93回大会から現行のコース、距離になったため今大会でまだ3年目と若い区間記録といえます。
ちなみにコース変更、距離変更された2017年第93回大会の区間賞=区間記録は栃木渡選手(順天堂大学)の1:03:36でした。
残念ながら現行コースTOP10からは漏れています。
4区のコース・距離変遷
- 55回大会~59回大会:21.0km
- 60回大会~80回大会:20.9km
- 81回大会:21km(コース変更なし距離表示変更)
- 82回大会~92回大会:18.5km
- 93回大会~:20.9km(81回大会の時と中継所変更)
- 60回~81回大会の小田原中継所は風祭駅(鈴廣前)
- 82回大会から21km→18.5kmに変更になった理由は『5区の距離を長くして世界に通用するマラソン選手を育成するため』でした。
- 93回~中継所は風祭駅(鈴廣かまぼこの里)
現行区間歴代TOP10
現行区間:20.9km(93回大会~)TOP10 | |||||
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順位 | タイム | 氏名 | 所属 | 学年 | 年次・順位 |
1 | 1:00:54 | 相澤晃 | 東洋大学 | 3年 | 95回(2019年)・区間賞 |
2 | 1:02:21 | 大塚倭 | 神奈川大学 | 4年 | 94回(2018年)・区間賞 |
3 | 1:02:22 | 吉川洋次 | 東洋大学 | 1年 | 94回(2018年)・区間2位 |
4 | 1:02:36 | 土方英和 | 國學院大学 | 2年 | 94回(2018年)・区間3位 |
5 | 1:02:37 | 館澤亨次 | 東海大学 | 3年 | 95回(2019年)・区間2位 |
6 | 1:03:02 | 金子元気 | 城西大学 | 3年 | 94回(2018年)・区間4位 |
7 | 1:03:05 | 横井裕仁 | 帝京大学 | 4年 | 95回(2019年)・区間3位 |
8 | 1:03:05 | 清水歓太 | 早稲田大学 | 4年 | 95回(2019年)・区間3位 |
9 | 1:03:06 | 高本真樹 | 駒澤大学 | 4年 | 94回(2018年)・区間5位 |
10 | 1:03:14 | 奈良凌介 | 大東文化大学 | 3年 | 95回(2019年)・区間5位 |
まだ3年目、3大会目とはいえ区間2位の大塚選手(神奈川大学)の記録に1分27秒差をつける圧倒的な区間記録です。
イメージとしては5km14:30ペースで10km29:00、20km58:00+900mで2:40トータル60:40。
しかしこの4区はアップダウンが多く走りづらいコースであり、12~13時に走ることから高温になることもある難コースであるため1:00分台は驚異的な記録であり10年間は破られることのない大記録だと思います。
旧区間歴代TOP10
旧区間:21.0km(第60回-第81回大会)TOP10 | |||||
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順位 | タイム | 氏名 | 所属 | 学年 | 年次・順位 |
1 | 1:00:56 | 藤田敦史 | 駒澤大学 | 4年 | 75回(1999年)・区間賞 |
2 | 1:01:32 | デビッド・カリウキ | 山梨学院大学 | 4年 | 79回(2003年)・区間賞 |
3 | 1:01:35 | 小林雅幸 | 早稲田大学 | 3年 | 71回(1995年)・区間賞 |
4 | 1:02:00 | 井幡政等 | 山梨学院大学 | 4年 | 71回(1995年)・区間2位 |
5 | 1:02:04 | 藤井周一 | 日本大学 | 3年 | 79回(2003年)・区間2位 |
6 | 1:02:05 | 田中宏樹 | 駒澤大学 | 4年 | 81回(2005年)・区間賞 |
7 | 1:02:07 | 花田勝彦 | 早稲田大学 | 3年 | 69回(1993年)・区間賞 |
8 | 1:02:14 | 野口英盛 | 順天堂大学 | 2年 | 76回(2000年)・区間賞 |
9 | 1:02:15 | 榎木和貴 | 中央大学 | 3年 | 72回(1996年)・区間賞 |
10 | 1:02:24 | 松下龍治 | 駒澤大学 | 3年 | 78回(2002年)・区間賞 |
もともと20.9kmであったがコース再測定をおこなった結果21kmとなった。
距離表示は変わったがコース自体は60回大会~81回大会まで21年間変更はないコースです。
区間記録は藤田敦史選手(駒澤大学)が75回大会で出した1:00:56、唯一の1:00分台です。
区間2位がデビット・カリウキ選手(山梨学院大学)の1:01:32、区間3位が小林雅幸選手(早稲田大学)の1:01:35と1:01分台もわずか2名しかいません。
いかに藤田敦史選手の1:00分台が凄いかということです。
私自身の現役時代が71~74回大会なので上記の顔ぶれは懐かしい気持ちでいっぱいです。
当時の4区は2区→1区or4区でチーム内の2番手、3番手の選手が多く走った区間というイメージが強いです。
藤田敦史選手VS相澤晃選手
地点 | 藤田敦史選手 | 相澤晃選手 |
二宮 | 25:54 | 25;31 |
本町 | 51:06 | 50:53 |
風祭 | 60:56 | 60:54 |
ラップを見ると相澤選手は前半早く入り後半少し失速したが、藤田選手は後半も落ちなかったということでしょう。
気象条件やレース展開が違うので比較すること自体がナンセンスだと思いますが、相澤選手が藤田選手の樹立した前人未到の1:00分台の大記録を2秒更新したということで良いと思います。
今後の4区の区間賞は1:01:30~1:02:30くらいだと思います。
藤田選手と相沢選手の共通点としては前年に2区で好走しているという事です。
2区でも区間賞を獲得できる実力を持った選手がチーム戦略で4区にまわりなおかつコンディションにも恵まれた。
様々な条件がそろうことはそうそうないでしょうし10年間は破られることのない大記録でしょう。
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