【松崎咲人】2019年上尾シティハーフマラソン:1年生の大躍進
箱根駅伝選考会的位置づけである上尾シティハーフマラソンでは1年生の躍進が目立ちました。
中でも箱根駅伝連覇を狙う東海大学の松崎咲人選手がジュニア・ハーフマラソン歴代5位の好記録をマークし東海大学のレギュラー選手入りに大きくアピールしました。
また松崎咲人選手以外でも好記録が相次ぎました。
1年生上位ランキング
順位 | 名前 | 大学名 | タイム | 高校5000m |
4 | 松崎 咲人 | 東海大学 | 01:02'11 | 14:11.48 |
7 | 藤本 珠輝 | 日本体育大学 | 01:02'46 | 14:08.50 |
20 | 山野 力 | 駒澤大学 | 01:03'14 | 14:17:59 |
24 | 竹村 拓真 | 東海大学 | 01:03'28 | 14:24.26 |
25 | 加藤 大誠 | 明治大学 | 01:03'29 | 14:13.91 |
28 | 新井 大貴 | 帝京大学 | 01:03'30 | 14:29.37 |
37 | 佐藤 俊輔 | 東海大学 | 01:03'39 | 14:26.58 |
40 | 町 桟吾 | 東洋大学 | 01:03'46 | 14:25.44 |
41 | 清野 太雅 | 東洋大学 | 01:03'48 | 15:25.98 |
47 | 鈴木 玲央 | 神奈川大学 | 01:03'54 | 14:30.27 |
48 | 川﨑 康生 | 國學院大學 | 01:03'58 | 14:49.52 |
50 | 中西 大翔 | 國學院大學 | 01:03'59 | 14:05.72 |
上記が今大会で1年生で62分台・63分台で走った12名です。
全体で4位に入った松崎咲人選手(東海大学)と全体で7位に入った藤本珠耀選手(日本体育大学)の01:02分台は本当に素晴らしい記録です。
特に松崎咲人選手(東海大学)の01:02.11はジュニアのハーフマラソン歴代5位となる好記録です。
ジュニア・ハーフマラソン歴代10傑
*2020年箱根駅伝出場権利のある選手を青字で表示
順位 | タイム | 氏名 | 所属 | 場所 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 01:01.47 | 大迫傑 | 早稲田大学 | 上尾 | 2010年11月21日 |
2 | 01:02.03 | 鬼塚翔太 | 東海大学 | 上尾 | 2016年11月20日 |
3 | 01:02.05 | 相澤晃 | 東洋大学 | 上尾 | 2016年11月20日 |
4 | 01:02.08 | 伊達秀晃 | 東海大学 | 上尾 | 2004年11月21日 |
5 | 01:02.11 | 松崎咲人 | 東海大学 | 上尾 | 2019年11月17日 |
6 | 01:02.17 | 松尾淳之介 | 東海大学 | 上尾 | 2016年11月20日 |
7 | 01:02.17 | 藤木宏太 | 國學院大学 | 丸亀 | 2019年2月3日 |
8 | 01:02.18 | 工藤有生 | 駒沢大学 | 上尾 | 2014年11月16日 |
9 | 01:02.22 | 下田裕太 | 青山学院大学 | 立川 | 2015年3月1日 |
10 | 01:02.27 | 竹澤健介 | 早稲田大学 | 上尾 | 2005年11月20日 |
歴代10傑のうち4選手が2020年箱根駅伝に出場の可能性があるという事でまさに近年のレベルの高さを物語っています。
また10傑のうち約半分の4名が東海大学の選手というのも感慨深いですね。
超新星・松崎咲人選手とは?
塩尻広陵中学
- 全中3000m8分51秒の2位で予選通過→決勝8分45秒の15位
- ジュニアオリンピック3000m8分37秒の3位で予選通過→決勝8分43秒で9位
- 都道府県対抗駅伝2区区間4位
佐久長聖高校
高校1年生時
- 国体3000m8分24秒の3位で予選通過→決勝8分20秒で4位
- 長野県高校駅伝2区区間賞
- 全国高校駅伝2区区間賞
- 5000m14分11秒48をマーク
高校2年生時
- 長野県高校駅伝7区区間賞
- 全国高校駅伝3区区間7位
- 都道府県対抗駅伝1区区間2位
- 日本クロカン3位。
高校3年生時
- 国体5000m14分14秒で9位
- 全国高校駅伝1区3位
- 都道府県対抗駅伝5区区間7位
インターハイ出場経験はありませんが1年生で5000m14:11.48をマークするなどトラックでも強いのですが、それ以上に駅伝に強い選手という印象です。
また5000mベスト記録は1年生時の14:11.48ということですが高校3年時の全国高校駅伝1区3位の走りからすると14分前後の力があったことは間違いないでしょう。
高校駅伝・都道府県対抗駅伝の実績だけならまさに佐久長聖高校のエースといえる実績を残しています。
また先日の2019年全日本大学駅伝では6区にエントリーされていましたが当日郡司陽大選手に変更となり不出場でした。
両角監督が最後の最後まで松崎選手と郡司選手とで迷ったとの事なのですでに郡司陽大選手レベルの力がある事は間違いないでしょう。
今大会でマークした01:02.11は箱根駅伝往路に出場しても驚かないレベルの記録です。
箱根駅伝連覇を狙う東海大学にとって頼もしい選手がまた1人誕生したといって良いでしょうね。
1年生上位選手・高校時代5000m記録
名前 | 大学名 | タイム | 高校5000m |
松崎 咲人 | 東海大学 | 01:02'11 | 14:11.48 |
藤本 珠輝 | 日本体育大学 | 01:02'46 | 14:08.50 |
山野 力 | 駒澤大学 | 01:03'14 | 14:17:59 |
竹村 拓真 | 東海大学 | 01:03'28 | 14:24.26 |
加藤 大誠 | 明治大学 | 01:03'29 | 14:13.91 |
新井 大貴 | 帝京大学 | 01:03'30 | 14:29.37 |
佐藤 俊輔 | 東海大学 | 01:03'39 | 14:26.58 |
町 桟吾 | 東洋大学 | 01:03'46 | 14:25.44 |
清野 太雅 | 東洋大学 | 01:03'48 | 15:25.98 |
鈴木 玲央 | 神奈川大学 | 01:03'54 | 14:30.27 |
川﨑 康生 | 國學院大學 | 01:03'58 | 14:49.52 |
中西 大翔 | 國學院大學 | 01:03'59 | 14:05.72 |
【2018年度高校長距離選手の進路】5000m14分台【全国270人】
上記が今大会で1年生で62分台・63分台で走った12名です。
高校時代に5000mを14分30秒以内で走ったエリート選手揃いですが、今大会41位に入った清野大雅選手(東洋大学)は高校時代の5000mが15:25.98ということで驚異的な成長をみせていますね。
また清野大雅選手ほどではありませんが、國學院大學の川崎康生選手も高校時代の5000m14:49.52から大きく成長していますね。
國學院大學の育成力は本当に素晴らしいなと感じます。
川崎康生選手は今シーズンの出雲駅伝・全日本大学駅伝には出場していませんが箱根駅伝出場濃厚だと思います。
清野大雅選手とは?
福島県の喜多方高校出身です。
喜多方高校時代の主な戦歴は・・・
- 2018年福島県高校総体1500m1位
- 2018年東北高校総体1500m4位
- 2018年インターハイ1500m出場・予選敗退(9位・4:01.24)
- 2018年福島県高校駅伝1区7位(32:07)
- 1500mベスト記録・3:57:80
- 5000mベスト記録・15:25.98
1500mで東北6位以内に入りインターハイ出場を果たしているので力はあったことは間違いありませんが中距離タイプの選手だったように感じます。
5000mのベストタイム15:25.98からみて福島県高校駅伝1区32:07というタイムは妥当なタイムだと思います。
福島県の公立高校ということでインフレ気味の記録会出場はないと思いますが、上記のタイムからも良いところで5000m15分程度の選手だったと推測できます。
このような選手が1年後にハーフマラソンを63:48で走れるようになるとはまさに驚きです。
そして東洋大学のスカウティング力と清野大雅選手のポテンシャルには脱帽です。
身長182cmという長身も魅力ですしスケールの大きさ・ロマンを感じさせる選手だと思います。
ライバル東洋大学の選手ですが今後も清野大雅選手に注目・応援していきたいと思います。