駅伝コラム

【箱根駅伝】立教大学男子駅伝監督に上野裕一郎氏(横浜DeNA)就任【経歴】

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箱根駅伝が今後さらに盛り上がる事が間違いないというビックニュースが入ってきました。

なんと佐久長聖高校→中央大学→S&B食品→横浜DeNAランニングクラブにて大活躍した上野裕一郎選手が2018年12月1日付で立教大学の陸上競技部男子駅伝監督に就任するそうです。

なお2018年11月末をもって現在所属している横浜DeNAランニングクラブは退社とのことです。

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立教大学男子駅伝チーム

まず立教大学は駅伝部ではなく、陸上競技部男子駅伝チームということで東海大学と同じく駅伝専門のチームではありません。近年の新興大学は駅伝部いう形が多いのが特徴ですが今まで通り陸上部として強化をするようです。

・箱根駅伝が始まった1920年に創部で通算27回出場という伝統校

・箱根駅伝には1934年の第15回大会初出場

・最高順位は1957年第33回大会で総合3位

・1968年の第44回大会を最後に出場が途絶え、近年では2008年及び2009年に、同部の部員が関東学生連合チームのメンバーとして出場

1968年大会が最後の出場ということで51年間本選出場から遠ざかっています。

上野裕一郎氏就任の狙い

立教大学の発表によると、2024年の創立150周年に向けた記念事業として、「立教箱根駅伝2024」事業を開始、2024年1月の東京箱根間往復大学駅伝競走第100回大会(以下、箱根駅伝)における本選への復帰と世界レベルの選手育成を目指しますとの事です。

 

目標は2024年第100回箱根駅伝本選出場と非常に明確です。

上野裕一郎氏プロフィール

1985年7月29日長野県生まれ(33歳)

・2001年 佐久長聖高等学校入学
3年次 長崎インターハイ 1500m・5000mの2種目で5位(日本人1位)。日本体育大学長距離競技会10000mで日本高校記録(当時)。

・2004年 中央大学法学部入学
箱根駅伝に4年連続出場し、3年次は3区区間賞。4年次には出雲駅伝で1区区間賞、全日本大学駅伝では4区区間賞を獲得。

・2008年 エスビー食品株式会社入社
2009年日本選手権1500m・5000mの2種目優勝(24年ぶりの快挙)。同年世界陸上選手権ベルリン大会日本代表選手として5000mに出場。

・2013年 株式会社ディー・エヌ・エーへ移籍、初代キャプテンを務める。
2016年全日本実業団対抗駅伝競走(ニューイヤー駅伝)で3区区間賞。2017年第101回日本選手権10000mで第2位。

全国高校駅伝1区日本人TOP5

順位 タイム 名前 所属高校 学年 備考
最高 27.48 ジュリアス・ギタヒ 仙台育英 2年 1995年区間賞
1 28.54 上野裕一郎 佐久長聖 3年 2003年5位(日本人1位)
2 29.06 大迫傑 佐久長聖 3年 2009年区間賞
3 29.08 關颯人 佐久長聖 3年 2015年区間賞
4 29.09 羽生拓矢 八千代松陰 3年 2015年2位
5 29.10 油布郁人 大分東明 3年 2009年2位

全国高校駅伝の花の1区を28分台で走ったのは日本人では上野裕一郎選手のみです。

このコースは上り基調のコースのため通常よりも30秒タイムが悪くなるといわれる中での28分54秒は驚愕の一言です。

2024年箱根駅伝出場の可能性

ご存知の通り近年箱駅駅伝出場するための予選会突破記録があがっており年々激戦となっています。

1時間という長時間走るため気象条件によりタイムは変わりますが、箱根駅伝予選会を突破するためには20kmを1:01:00で走れる選手が10名必要でしょう。

直前でケガ、体調不良の選手が出たり、当日調子の悪い選手もいる事も考えれば10人ではなく12~13人必要でしょうね。

そして今後さらに大学駅伝のレベルが上がることを考慮すると1:00:30の選手を12~13人というチーム力は必要でしょう。

 

過去5大会予選会突破タイム

大会 順位 大学名 10人タイム 1人タイム
90回 13 国士舘大学 10:16:54 1:01:41
91回 10 創価大学 10:14:03 1:01:24
92回 10 上武大学 10:12:04 1:01:12
93回 10 日本大学 10:16:17 1:01:37
94回 10 東京国際大学 10:10:34 1:01:03
95回 11 上武大学 10:46:51 1:04:41
95回 11 上武大学 *10:11:50 *1:01:11

*95回大会から距離が20km→21.0975kmに変更

*95回大会記録は21.0975km→20kmに換算(1.0975km分を3分30秒として計算)

 

そのような厳しい状況ですが、5年後の箱根駅伝出場という目標を私はかなりの確率で達成し出場できると思います。

前提条件として立教大学が本気ならばですが・・・この発表を見る限り本気度は高いと感じますので大丈夫でしょう。

立教大学箱根駅伝出場できる要因は、

・東京六大学である立教大学のもつネームバリュー

・上野裕一郎選手のもつネームバリュー・経験値

・上野裕一郎選手の今までのキャリアで築いた人脈

 

箱根駅伝出場のためには最低でも20kmを1:00:30秒で走る選手をチームで12~13人そろえる必要があります。

そしてそのためには、最も重要なのは有望高校生の獲得です。

毎年5000m14:30程度の選手を10人(10秒台・20秒台を各2~3人)は獲得したいところです。

そしてできればスピードランナーよりもロードに強いスタミナ型の選手が良いでしょうね。

 

そのためには学校側の協力が必要で特待生枠や授業料免除・寮費免除・入学金免除をはじめとするスポーツ推薦枠が必要です。

14分30秒程度を10人というスカウトは箱根駅伝シード校並み・シード校以上のスカウトをおこなうということです。

箱根駅伝出場確実のシード校ではなく立教大学を選んでもらうためには当然それ以上の条件が必要となります。

上野裕一郎監督、コーチの頑張りはもちろんですが選手が集まらないことには頑張りようがありません。

立教大学がどこまで本気になれるかに全てがかかっているといっても過言ではありません。

 

また似たようなケースとしては明治大学の復活・青山学院大学の復活があります。

復活を果たした明治大学・青山学院大学

大学名 明治大学 青山学院大学
最後の箱根出場 1991年(67回大会) 1976年(第52回大会)
注力年 2001年 2004年
招聘した人物 西弘美氏 原晋氏
箱根復活 2005年(81回大会) 2009年(85回大会)
要した年月 4年 5年

明治大学は箱根駅伝出場を10年間逃し続けた西弘美氏(前日本大学駅伝コーチ)を招聘し4年後の2005年に箱根駅伝復活を果たし現在では中堅校として活躍されています。

 

青山学院大学箱根駅伝を33年間逃した2004年に中京大学OBの原晋氏を招聘し5年後となる2009年に箱根駅伝復活を果たし、翌年の2010年にはシード権獲得し2015年には箱根駅伝総合優勝し2016年、2017年、2018年と4連覇を達成。2019年は東海大学に続き2位とご存知の通り大活躍です。

近年でも5年以内に復活を果たした大学が2校あります。

明治大学(西弘美氏)・青山学院大学(原晋氏)ができたのですから立教大学・上野裕一郎氏にもできるのではないかと考えます。

私自身上野裕一郎選手の大ファンなので応援していきたいと思います。

いつの日か東海大学と立教大学が箱根駅伝の首位争いをしているシーンを見たいものです。

まとめ

  • 2018年12月1日付で上野裕一郎氏が立教大学陸上部男子駅伝監督に就任
  • 現在所属している横浜DeNAランニングクラブは2018年11月末日で退社
  • 競技は継続し選手兼指導者となる
  • 2024年第100回箱根駅伝出場を目標としている

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