往路を終えて
箱根駅伝往路を終えての感想は波乱のレースだったと感じています。
東海大学のみならず有力選手に予想以外の走りが多かったと思います。
主な要因としては下記4点があると思います。
- コロナ状況下でのレース中止が多く選手の本当の実力がつかみにくかった
- コロナの状況下でのレース中止により下級生がロードでのハーフマラソンを経験できなかった
- 日本選手権が12月に開催されたことにより箱根駅伝のピーキングが難しかった
- 予想以上の強風によりスピードタイプよりもスタミナタイプの選手有利のコンディションだった
まあどこの大学にとっても同じ条件なので致し方のないことだし失敗レースの理由にはなりません
東海大学往路 勝手に採点
区間 | 氏名 | 区間順位 | 区間賞との秒差 | 採点 |
1区 | 塩澤稀夕 | 2位 | 5 | 95 |
2区 | 名取燎太 | 8位 | 101 | 85 |
3区 | 石原翔太郎 | 1位 | - | 100 |
4区 | 佐伯陽生 | 19位 | 208 | 50 |
5区 | 西田壮志 | 7位 | 80 | 75 |
往路全体 | 5位 | 207 | 75 |
1区 塩澤稀夕選手 95点
どのような展開でも外さない選手らしく今大会も外さない走りはさすが主将です。
欲をいえば
- 区間賞をとってほしかった
- ラスト1kmで仕掛けてほしかった
ラストの切れ味で勝負できるタイプではないので勝ち負けは置いといてラスト1kmで仕掛けてほしかったですね。
日本選手権に出場した選手の多くが今一つの走りが多い中でしっかりと走ったのはさすが塩澤選手です。
2区 名取燎太選手 85点
名取燎太選手の実力から考えると日本人1位、田澤選手の次いでの2位では来てほしかったですね。
池田選手(日体大)、松山選手(東洋大)には勝ってほしかった。
名取燎太選手の実力、期待値からするともう一つと感じますが外さない走りはさすがです。
3区 石原翔太郎選手 100点
積極的に前を追う姿勢で区間賞を獲得。
佐藤悠基選手、村澤明伸選手といったスーパーエースの誕生といってよい走りでした。
東海大学にとって珍しい、久々に表れた前を追える選手なので今後が楽しみです。
4区 佐伯陽生選手 50点
なんらかのアクシデントがあったであろう中で苦しい走り、箱根駅伝デビューとなりました。
前半前を追ってガンガン突っ込んでの後半失速ならわかりますが、先頭で襷を受けて落ち着いて入っての失速・・・。
1点気になったのが駒澤大学に再び並びその後大きく離された走りです。
差し込みがあったという情報もあり不運もあったと思いますが、あの時点で駒澤大学を抜くのであれば離さなければならないし、そこまでの状態でないなら駒澤大学に着いていくという走りが必要だったと思います。
結果、無理して前に出てさらに大きく離されました。
気持ちの入った走りともいえますが冷静に走ってほしかったと思います。
そもそも4区を任される時点で平地区間での実力は5番手以内と評価されているわけですから次回以降に期待したいです。
5区 西田壮志選手 75点
今回で3回目の5区ですが最も悪いタイムとなり区間順位も2位→7位→7位でした。
エース格の西田選手ですから区間3位以内を期待しましたが昨年に続き区間7位という走りでした。
2週間前に肉離れをおこし1週間練習ができなかったという情報が出ましたが、そのようなコンディションだったのであれば仕方のない走りだと思います。
そうなると西田選手の走りよりもそのような状況でも山登りの控え選手が走るよりは・・・という選手層の薄さが気になります。
東海大学 往路全体
3区石原選手の区間賞の走りはありましたが往路全体を通してコンディションがいまひとつ、ピーキングが合わなかったのかなと感じています。
全体的に選手の能力から考えると今一つだと感じます。
3分27秒差の5位という位置はギリギリ総合優勝を狙える位置だと思うので期待したいと思います。