往路を終えて
箱根駅伝往路を終えての感想は波乱のレースだったと感じています。
東海大学のみならず有力選手に予想以外の走りが多かったと思います。
主な要因としては下記4点があると思います。
- コロナ状況下でのレース中止が多く選手の本当の実力がつかみにくかった
- コロナの状況下でのレース中止により下級生がロードでのハーフマラソンを経験できなかった
- 日本選手権が12月に開催されたことにより箱根駅伝のピーキングが難しかった
- 予想以上の強風によりスピードタイプよりもスタミナタイプの選手有利のコンディションだった
まあどこの大学にとっても同じ条件なので致し方のないことだし失敗レースの理由にはなりません
東海大学往路 勝手に採点
区間 | 氏名 | 区間順位 | 区間賞との秒差 | 採点 |
1区 | 梶谷 優斗 | 19位 | 01:45 | 40 |
2区 | 石原 翔太郎 | 4位 | 00:47 | 95 |
3区 | 花岡 寿哉 | 6位 | 00:30 | 90 |
4区 | 越 陽汰 | 9位 | 02:31 | 85 |
5区 | 杉本 将太 | 17位 | 05:28 | 20 |
往路全体 | 13位 | 08:30 | 65 |
1区 梶谷 優斗選手(2年) 40点
梶谷選手は東海だ学の今回の登録メンバーでは10000m28 : 27 . 77と石原翔太郎選手に次ぐタイムをもつ準エースです。
その準エースを1区に起用したという事は悪くても先頭から30秒以内という走りを求められていたはずですが残念ながら期待を大きく下回る走りとなってしまいました。
まずスタート直後から最後尾でレースを進め不安な感じはありましたが、早期に集団から離れてしまいました。
最低でも同じタイミングで遅れた東洋大学の児玉選手と同じ1:03:40、あと27秒頑張って食ていたら2区の石原翔太郎選手ももっと走りやすかったと思います。
全日本大学駅伝予選会のトラック10000mでは好走しましたしトラックでは実力を発揮できていますが、全日本大学駅伝、今回の箱根駅伝と駅伝、ロードでは力を発揮できていません。
高校3年生時の全国高校駅伝1区で好走していますしロードに弱いわけではないと思います。
まだ2年生であと2回チャンスはありますので次回は好走を期待したいですね。
2区 石原 翔太郎選手(3年) 95点
先頭から1分45秒遅れの19位という走りづらい、難しい位置からの走りとなりましたがさすが石原翔太郎選手という見事な走りでした。
前を追う姿勢、気迫のこもった走り、今の東海大学の選手に足りないものを体現してくれたように感じます。
欲を言えばラストが少し効いていなかったのであと8秒稼いで66分台できてくれればと思いました。
順当にいけば来年も2区でしょうから区間賞争いをしてくれればと期待します!
3区 花岡 寿哉選手(1年) 90点
スーパールーキーとして良いデビュー戦になったと思います。
積極性のあらわれですが途中先頭を引っ張ったあげく突き放される場面がありました。
そのあたりのレースのうまさを身につけることができたらもっと強い選手になれるでしょう。
全日本大学駅伝、今回の箱根駅伝と連続しての好走は見事です。
くしくも2年前に2区で好走した石原翔太郎選手が1年生ながら3区で区間賞を獲得しエースへと成長しました。
東海大学にとって珍しい、久々に表れた前を追える選手なので今後が楽しみです。
4区 越 陽汰選手(3年) 85点
ケガからの回復途中ということで心配もありましたが今の状態では好走したと思います。
途中集団を引っ張り後半おいて行かれた場面でもまだイメージと今の状態が一致していないと感じました。
来年はケガなく練習を継続して主要区間で活躍してくればと期待しています!
5区 杉本 将太選手(4年) 20点
前回、吉田響選手が1年生ながら区間2位で走り4年間5区は安泰と期待しましたが今回早くも期待は裏切られ杉本選手が5区となりました。
昨年も吉田選手のリザーブだったことから5区への対応はできている、吉田選手が16名のメンバーから外れた時点で杉本選手が5区の可能性は高かったわけですから準備はできていたはずです。
72分台、区間一桁の走りを期待しましたが結果は1:15:32秒で区間17位という大ブレーキ、残念な結果でした。
気になったのはゴール後に時計を止め、サングラスを外し、倒れこむ様子もなかったことです。
私もブレーキをしたことはありますがとても時計を止める余裕はなく、崩れこむように倒れこんでしまいました。
100のか? あと5秒速くゴールすることはできなかったのか? と感じました。
もしかしたら杉本選手にとってはブレーキではなく想定通りのタイムだったのかもしれない と思うほどです。
ただ悪いのは杉本選手ではありません。
東海大学首脳陣にとって現時点でもっとも5区を速く走ることができると判断されたのが杉本選手なのですから東海大学の実力不足ということになります。
東海大学 往路全体
2区石原選手、3区花岡選手、4区越選手の好走はありましたが、1区と5区のブレーキが痛かったですね。
往路で2つブレーキがあったら13位になるでしょうね。
よく13位で収まったとも言えます。
今大会は他大学でも欠場者が多くベストメンバーを組めていません。
明日も何が起こるかわかりません。
まだシード権を獲得できるギリギリの位置にいますので、とにかく頑張ってほしいです!