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【2019年第95回箱根駅伝優勝校】東海大学:区間記録:1km換算タイム

創部59年目:出場46回目での初の総合優勝

2019年第95回箱根駅伝は東海大学が出場46回目にして初優勝をはたしました。

東海大学陸上競技部中長距離ブロックに在籍した人間として感慨深いものがあります。

優勝直後から数日間、東海大学陸上競技部所属の先輩・同輩・後輩からのFB(フェイスブック)・LINE(ライン)での活発なメッセージのやり取りが行われ優勝したら凄いなということを実感しました。

東海大学陸上競技部は1960年創部なので創部59年目で箱根駅伝総合初優勝を達成ということになります。創部時の現在では80歳を超えられていらっしゃる先輩方が初優勝の瞬間をご覧になられたことを本当にうれしく思います。

区間記録詳細

*1km換算タイムは四捨五入にて表記

距離 名前 区間順位 タイム 区間賞との差異 1km換算
1 21.3 鬼塚 翔太 6位 1:02:43 00:08 02:57
2 23.1 湯沢 舜 8位 1:08:05 01:47 02:57
3 21.4 西川 雄一朗 7位 1:03:02 01:36 02:57
4 20.9 館沢 亨次 2位 1:02:37 01:43 03:00
5 20.8 西田 壮志 2位 1:11:18 00:24 03:26
6 20.8 中島 怜利 2位 0:58:06 00:09 02:48
7 21.3 阪口 竜平 2位 1:02:41 00:23 02:57
8 21.4 小松 陽平 1位 1:03:49   02:59
9 23.1 湊谷 春紀 2位 1:09:36 00:46 03:01
10 23.0 郡司 陽大 3位 1:10:12 00:15 03:03

山下りの6区の中島選手の記録を除くと、1km換算のタイムで最も速いのは2分57秒で下記4名が記録しています。

  • 1区:鬼塚翔太選手
  • 2区:湯澤 舜選手
  • 3区:西川雄一朗選手
  • 7区:阪口竜平選手

こうしてみると「花の2区」と呼ばれる理由がわかります。上り基調の最長区間でありながら1km換算2分57秒で走っても区間8位とは驚かされます。

よく「2区の区間5位は他の往路区間なら区間賞」「2区の区間10位は復路なら区間賞」と言われますがありえない話ではないと思います。

以前はエース=2区でしたが、近年では戦略的にエースを5区・1区・4区に出場することが増えており以前ほど2区は絶対的なエース区間ではなくなっていますが、それでもやはり2区は『花の2区』と呼ばれるにふさわしい区間です。

 

また区間賞は8区の小松陽平選手ただ1名ですが、区間2位が5名、区間3位が1名と10名中7名が区間3位以内と見事な成績です。

そして4区以降は全員が区間3位以内というのも東海大学の選手層の厚さを実証しています。

勝手に選手を採点

私ごときが生意気ではありますが実際に走った選手の走りを採点しました。

後輩であること、また優勝ということで採点は若干甘目かもしれません(笑)。まぁ優勝していますので点数は良いです。

名前 採点点数 区間順位 タイム 区間賞との差異 1km換算
1 鬼塚 翔太 90点 6位 1:02:43 00:08 02:57
トップと8秒差ということで1区としての役割は十分に果たしていますが鬼塚選手の実力、ポテンシャルからすると区間賞争いに絡んでほしかったですね。来年に期待。
2 湯沢 舜 100点 8位 1:08:05 01:47 02:57
良い位置で襷をもらったということもありますが今の実力を100%発揮できたのではないかと思います。関東インカレハーフ・全日本大学駅伝最終区をはじめ試合で外さない走りは見事です。
3 西川 雄一朗 85点 7位 1:03:02 01:36 02:57
出雲駅伝・全日本駅伝ともに1区でしたが今回は3区。悪い走りではありませんが西川選手の実力ならあと30秒を期待します。来年も3大駅伝全部出場を期待します。
4 館沢 亨次 90点 2位 1:02:37 01:43 03:00
前を追う走り・駅伝で外さない走りは流石の一言ですが、舘澤選手の実力ならあと30秒を期待してしまいます。来年度は1500mでの世界選手権出場を期待します。
5 西田 壮志 100点 2位 1:11:18 00:24 03:26
東海大学で最も不安な区間とみられていましたが予想を上回る見事な好走。来年以降も5区、山登りを任せられる存在となりました。
6 中島 怜利 100点 2位 0:58:06 00:09 02:48
昨年に続くハイレベルな記録での好走で青山学院大学との差をキープ。次回大会では区間記録更新が目標でしょうか。
7 阪口 竜平 90点 2位 1:02:41 00:23 02:57
事前に両角監督が「7区がポイント」と公言していましたが、期待に応える見事な走りでした。次回大会は2区での出場を期待します。
8 小松 陽平 100点 1位 1:03:49   02:59
優勝を決定づける冷静な見事な好走でした。22年間破られていなかった最古の区間記録を更新するおまけつき。
9 湊谷 春紀 90点 2位 1:09:36 00:46 03:01
過去3年間の箱根駅伝での失敗を活かした見事な走りで総合優勝を大きくたどり寄せました。主将としてのキャプテンシーも見事です。
10 郡司 陽大 90点 3位 1:10:12 00:15 03:03
1番でゴールするという仕事を見事にはたしてくれました。安全運転での走りなので致し方ありませんが1:09分台で走ってほしかったですね。来年も3大駅伝出場を期待します。

次回大会の展望

今大会大会新記録の好タイムで東海大学が箱根駅伝総合初優勝をはたしました。

今大会の優勝メンバー10名中4年生は2名のみで8名が次回大会も出場できます。

卒業する4年生2名は2区の湯澤舜選手と9区キャプテンの湊谷春紀選手の2名です。2名とはいえ往路のエース区間2区と復路のエース区間9区ですから抜けた穴は大きいです。

抜けた穴は大きいですが何よりも箱根駅伝で最も重要である5区山登りと6区山下りの区間2位コンビ(西田選手&中島選手)が残っている事、今回出場できなかった下級生に力のある選手が多数いることから次回大会は今大会以上の戦力になるであろうと期待しています。

現段階で箱根駅伝総合優勝に最も近いのは東海大学であるということに異論はないでしょう。

まとめ

  • 陸上競技部59年目、46回目の出場で箱根駅伝総合初優勝
  • 区間賞獲得は8区の小松陽平選手ただ1人
  • 区間2位5名・区間3位1名
  • 4区以降は全員が区間3位以内
  • 今回の優勝メンバー8名が残ることから次回大会も優勝を狙える

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